森をひらく 森を買う

初めての投稿なので、まずは少しだけ、やりたいことを紹介させてください。

森林って聞いてどんなイメージが湧きますか?
木漏れ日、子供の頃の昆虫採集、、自然、、キャンプ、、

そう。なんかプラスのイメージ強めで言う人が多いと思います。

では、言葉を変えて「林業」って聞くとどんなイメージ?
僕は、おじいちゃん、ヤッケ着た人、職人、寡黙、、チェーンソー。。
ぐらいのイメージでした(笑)

日本の国の68%の面積を占める森林で、それを管理している林業という職種は結構謎多き仕事なのです。
例えば農業や漁業であれば、なんとなくの想像はつくかもしれません。
例えばニラなら最近高めでスーパーで150円。
マグロの切り身は閉店間際が安い。
鶏肉は高蛋白低脂質のムネ肉はモモより安い。

じゃあ、
1、住宅の柱って一本いくら?
2、元々の山にある木から、どれくらい柱取れるの?
3、そもそもどうやって木材って生産してるの?

なんか一般的な疑問かもしれませんが、
これ、実は答えられる人ってあんまりいません。
林業の次の製材の人なら➁は答えられる。
③は林業の人が答えられる。
①に関しては林業→丸太市場→製材(加工)→製品市場→問屋→材木店→工務店の流れの内、
問屋以降の人なら答えられると思いますが、その前の人たちは、意外と知りません。

 

というか、農家は農業の生産者で漁師は魚を採る人ですが。
林業における「林家」とは「山を持っている人」で伐採や管理などは森林組合や素材生産業者に任せていることが多いので、
まず共通言語を知ることから始める必要があるレベルで、知られていません。

そして、一般的に「林業で飯は食えない」、「材価が上がらないと山はダメになる」と大体の人が口にしますが
「どう食えないのか?」、「どういう戦略で材価を上げて、どこまで上げれば食えるのか?」
その辺まで教えてくれる人は僕の周りにはいませんでした。

そしてネットを探しても基本的にデータは落ちていません。
(これは、実際自分でその世界に入り、木を切るしかないんじゃないか、、、)

そんな折に、ちょうど山を手放したいという人がいたので、
栃木県宇都宮市に山を買い、晴れて林家となりました。

そんな新米林家トライアンドエラーを繰り返しながら山林経営の奮闘記として
その過程をなるべくオープンに開示することによって、
これを見た誰かがの一助や考えの参考になればと願って、このページを立ち上げました。

※古来からある、文化と伝統の産業を記事にする。
林業という仕事のやりがいや、危険性を考えずに数字だけ追うのはどうかと思う。
そんなご意見もあるかと思います。

僕の思いとしては「森をひらく」ということ。
森に興味を持ってもらう。森の世界を知ってもらう。
もしかしたら、そのうちの誰かが森の世界に入ってくるかもしれない。
事故の多いこの業界に安全を作ってくれるかもしれない。
どこでも聞こえるけど、木材のサプライチェーンを作ってくれるかもしれない。

それを作るのは僕でなくてもいいんです。(もちろん僕も努力はします)
ただ、特殊な森の世界のさわりの部分だけでも、知ってもらえるように、
不定期ですが更新していこうと思うので、たまに覗いてもらえると喜びます。

森林経営研究室